Korg / Korg Gadget (iOS)





DAWについてレビューのようなことを書けるほど
そんなには使いこなせていないし
他のものとの比較も出来ないのだけど

このソフトについて とりあえず今思うことを書いてみます

これはコルグの「ガジェット」という
DAW(厳密には違うのかもしれない)で
このソフト内だけで音楽を作ることが出来る
というもの

プラグイン(外部ソフト)が使えない
他ソフトとの連動がしにくい
などの自由度のなさはあるが
基本的にはこのソフト内だけで
音楽制作を完結する というコンセプトであり
使い方によってはクオリティーの高い作品作りが出来る というソフト

音楽を作るにあたって
音楽ソフトというものは
多少なりともそのソフトを使いこなすために
努力が必要で
私も今までいろいろなソフトに挑戦しようとして挫折してきた

パソコンでDAWをする場合
操作方法以前にも
専門の用語(勉強)であったり
日本語化されていないソフトであったり 困難は多い

まぁ その人なりの挫折箇所があるわけです
理由も人それぞれでしょう

私はDAWの起動画面を見るだけで
もう嫌になる・・・・
そんな感じで変な抵抗感があったのでした

このソフトは
そんな挫折箇所が極めて少なく(個人差はあります)感じました
特にiOS版での操作系であるためいろいろ考えられていて
思った以上にソフトに向かう気持ちが途切れないです

指でタッチ操作するというiOSの縛りがあるので
通常のパソコン版のDAWとは一味違う
より簡略化された操作性になっているわけです

例えば

他の代表的DAWでは
カーソルの形を変えて操作内容を変更することが多いのだけど
(鉛筆、消しゴム、等など)
このソフトにはその概念がなく
全て操作を同じカーソル(指一本)で指示できるように
作り込んであるわけです

このことは私にとって
(かなり大きな割合で)今までの挫折ポイントを解消してくれていると感じました
結果的にソフトの操作系を覚える手間が
数段階減ることになり
音を出すまでの勉強項目が少なくて済みます

ソフトを立ち上げてから その気持(やる気)を削がれずに
音楽制作に向かわせてくれるのが良いですね


もうひとつ他のDAWと違う概念があるのは
その楽曲の構成をどう表示するかという部分
大概の音楽ソフトは時間軸に沿って右側にひたすら伸びていく
そういう表示が当たり前になっています



このソフトは音色ごとに指定した小節数ごとに
下に伸びていくという
特殊な構造になっています

以前 私の作曲法を書いたことがあるのだけど
手書きでノートに小節数ごとで丸を書いていくというやつで
(丸の他にスラッシュとかその他暗号も入りますけど)
ノートなのでどうしても横に長くは書き込めず
下に伸びていくわけです

なんかそれに似てるなと・・・・・

その概念を音色ごとに整理し 表に出来るようにしたらこうなるんじゃないか?
そんな気がしました

縦に伸びていくと時間経過の様子がわかりにくいのだけど
音色ごとの関わり合いが横方向にズラッと並ぶので
パターンの関わりが断片的に見渡せるわけですね

まぁ今の時点では縦横どっちが良いのか? ははっきりはわかりませんけどね

面白いことに操作概念はMac版でも引き継がれていて
iOSと同じように操作できるようです
要するに少しだけとっつきやすい構造は維持されていると・・・・

そういう作り方(考え方)は良いなと思います

これはまだ私の考えの中で未定なことですが
Mac版についてはiOS版で数曲作り上げた後に
買うかどうかの判断にしようと思っています
私としては価格の安いiOS版のみで
このソフトについては完結させたいと考えています
機能を増やすより他との連携にお金はかけたいかな・・・あ



もひとつ
このソフトの最も優れているところ(一番言いたいところ)は
制作場所をデスクトップ以外で出来るということです
iOSなのでiPhone もしくはiPadが作業場になり
電車の中やベッドの中でも簡単に起動できてしまうのですね

Gadget使いのベテランさんが「ベッドで作ったよ」とか
つぶやいてるのを見て
私もベッドで横になりながら作ってみたのですが
これが非常に良いのです
思いの外 集中できるんですね なぜだろう??

このことはスマホやタブレットの性能向上がもたらした
新しい出来事の一つでしょうね
縛られないという開放感が良いのでしょうか?
とにかくBed Side Music(BSM)は体験してみるべきです




さて、ここまでは良いところを書きましたが
今私が思う あまり良くない部分も書いておきましょう
(追加Gadgetは使わないという条件での・・・)

これ作ってる会社がコルグなんですよ
あの数々の駄作(か?)リズムボックスを作り上げたセンスの
コルグなんです RになれないK・・・・・

その伝統がここにも・・・・

リズムボックスの音色センスがちょっと良くない
(好みがありますから一概には言えませんよ)

これはテクノミュージックにおいて
かなりのウエイトを占める部分で
その音色次第で作品のクオリティーが変わる部分でもあり
そこが自分と合わないとなると・・・・

う〜〜ん お金がない時代(今でも)R社のアレは買えなかった
買えるのはK社のもの のみ
・・・・・の時代から全く印象が変わっていません

なんというか垢抜けない
なんというか寂しい

ということでリズムボックスのGadgetに不満があります
(特にスネアドラム)

あとは

イコライザーがパラメトリックしかない 全体にかけられない
マスタリング系のエフェクトが少ない というのがあります

音の帯域が可視化されないので
耳のみが頼りになるという・・・・

ミックスダウンをこのソフトだけで終わらせるのは
手探りな箇所が多い(感覚に左右される)と感じました

このことがこのソフトに本腰を入れられない箇所でもあります
作り終えたあと 何か他のソフトでミックスを再構成するのであれば
初めからそちらで作ったほうが良い気もするし・・・・

故にサブDAWという位置づけでもあると
コルグさんもなんとなく言ってますしね・・・・



今思うKorg Gadgetへの感想はこんなところになります


最後に

音楽制作(DAW)に挫折していた私にも
少しでも前に進めせてくれる そんな気にさせる
優しいソフトです

足りない部分はあるけど
それよりも良いことのほうが多く感じます

iOS版であれば現在の価格で4800円
(私は半額セールで買いました)
その金額で止まっていた自分の時間が動くのだから(まだ未定)
私にとってはプラス要素の多い革命的ソフトなのかもしれません
あらゆる意味で初心者向けなのが良い

後は自分次第・・・・なのです



ということで 早く新曲作れ自分・・・・・。








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